合気道とは
合気道とは植芝盛平(1883年~1969年)という人物によって創始されました。
合気道は、それまでのような試合をして勝敗を競うということをせず、取り(技をかける人)と受け(技をかけられる人)とが交互に技を掛け合い、その中で自己を鍛錬しつつ相手と調和・協調していくことを目的としています。そのため、合気道は和合の武道とも言われております。
【 綾部と合気道 】
合気道創始者の植芝盛平は、武術の修練をしつつ、人生の生き方を模索する中、大正8年に大本教祖出口王仁三郎師との出会いをきっかけに、一家をあげて綾部に移住。本宮山麓に「植芝塾」を開きました。盛平翁の綾部での修行は7年に及び、その間王仁三郎師の精神的指導を受け、また盛平も厳しい修行のなか神秘体験を等を通して開眼し、「武道の根源は愛なり」との合気道理念が生み出されました。このことが後の合気道の大成・世界的発展へとつながっていきました。綾部が合気道開眼の地と言われるゆえんです。
合気道創始者 植芝盛平(うえしば もりへい) について
合気道は和歌山県田辺市出身の植芝盛平(明治16年~昭和44年)翁(おう)によって創始された日本の武道です。植芝盛平翁は、幼少のころから武道に志し、14歳ころから起倒
(きとうりゅう)柔術・天神真楊流(てんしんしんようりゅう)柔術・柳生流(やぎゅうりゅう)柔術など各流の武術を遍歴し、特に武田惣角(たけだそうかく)氏に学んだ大東流(だいとうりゅう)合気柔術は合気道の創始に当たり特に大きな影響を受ける。
28歳ころ北海道開拓団として北海道に渡り、北海道の開拓に従事するが、大正7年35歳の時に父与六(よろく)危篤の知らせを受け和歌山に帰る途中、京都府綾部(あやべ)町の大本(おほもと)教に立寄り、出口王仁三郎(でぐち おにさぶろう)聖師と対面する。聖師より父与六の天寿を知らされる。そのとき出口王仁三郎の人間の器の大きさと大本の教えに深く感銘を受けた盛平翁は、翌年一家を上げて綾部町に移住する。ここから武術の面と共に精神修行に打ち込み、大正9年綾部町本宮山麓に武道場「植芝塾」を開設する。大正13年には出口王仁三郎聖師と共に蒙古に渡るが、パインタラで遭難するなど辛酸をなめる。大正14年蒙古から帰った後、庭を散歩中に突然開眼する。大地から黄金の気がふきあがり、自らもその気に包まれ黄金体となったような感覚になる。その瞬間に「武道の根源は神の愛であり、万有愛護の精神である」との悟りを得られ、現在の合気道の根本精神が確立される(綾部が合気道開眼の地と言われる由縁)。昭和2年東京に移住し、本格的に合気武術の指導に専念する。昭和6年48歳の時に東京新宿区に皇武館(こうぶかん)道場を設立(現在の合気会本部道場)。昭和16年58歳の時に茨城県岩間町に野外道場を設置し、生涯の合気道探求の地とする。昭和17年それまでの合気武道を改め「合気道」と呼称する。
合気道創始の功績をもって77歳の時に日本政府より紫綬褒章を、81歳の時に勲四等旭日小綬章を贈られる。昭和44年86歳にて逝去。
合気道理念
【植芝盛平 開祖の言葉】
・武道の根源は、神の愛―万有愛護の精神―である
・真の武道には相手もいない、敵もない。真の武道とは、宇宙そのものと一つになることなのです。合気道においては、強くなろう、相手を倒してやろうと練磨するのではなく、世界人類の平和のため、少しでもお役に立とうと、自己を宇宙の中心に帰一する心が必要なのです。合気道とは、各人に与えられた天命を完成させてあげる羅針盤であり、和合の道であり、愛の道なのです。
・武道とは腕力や凶器をふるって相手の人間を倒したり、兵器などで世界を破壊に導くことではない。真の武道とは、宇宙の気をととのえ、世界の平和をまもり、森羅万象を正しく生産し、まもり育てることである。すなわち、武道の鍛錬とは、森羅万象を正しく産みまもり、育てる神の愛の力を、わが心身の内で鍛錬することである。
・合気道は魂の学びである、阿吽の呼吸である。
・合気道の極意は、己の邪気をはらい、己を宇宙の動きと調和させ、己を宇宙そのものと一致させることにある。合気道の極意を会得した者は、宇宙がその腹中にあり、「我はすなわち宇宙」なのである。
・絶対不敗とは、絶対に何ものとも争わぬことである。勝つとは己の心の中の「争う心」に打ち勝つことである。己に与えられた使命を成しとげることである。
・(合気道は)勝負を争うのではありません。勝負は非常に危険性があります。喧嘩争い、戦争をこの地上から無くすのです。和合の技であります。
合気道とは(合気会ホームページより)
合気道は、開祖・植芝盛平翁(1883~1969)が日本伝統武術の奥義を究め、さらに厳しい精神的修行を経て創始した現代武道です。合気道は相手といたずらに強弱を競いません。入身と転換の体捌きと呼吸力から生まれる技によって、お互いに切磋琢磨し合って稽古を積み重ね、心身の錬成を図るのを目的としています。また、合気道は他人との優劣を競うことをしないため、試合や競技を行いません。稽古を積み重ねていく中でお互いを尊重し、和合の心を学ぶことが出来る武道と言えるでしょう。
開祖・植芝盛平翁の死後、故植芝吉祥丸(1921~1999)が道主を継承して一般にも門戸を広げ、現在、植芝守央が道主を継承しております。
合気道の特色(合気会ホームページより)
合気道は、お互いの習熟度にあわせて繰り返し稽古し、心身の錬成を図ることを目的としていますので、老若男女幅広い年齢層の方に稽古していただけます。また、合気道の道場には、年令、性別、職業、国籍を問わず多くの人々が集まり、友に稽古で汗を流すことで国際交流を行い、人間理解を深めるためには最適の場と言えるでしょう。
合気道の稽古に終わりはありません。合気道の上達は稽古の継続によってのみ体得できるものです。基本を大切に、常に向上心を忘れずに稽古を積み重ねていくことが合気道の大切な一面でもあるのです。
現 状
国内・国外の愛好者数=国内約100万人、世界全体160万人
世界に広がる合気道(合気会ホームページより)
合気道は世界的広がりを見せています。合気道の海外普及は1950年代から始まり、現在世界の国々の約7割、130カ国に組織・団体があります。この海外普及の結果、国際合気道連盟(IAF)が1976年に結成され、4年ごとに国際大会と総会が開催されています。また国際合気道連盟は、1984年に世界的スポーツ組織であるスポーツアコード(旧称GAISF)の会員となりました。近年、海外普及の活動において合気会の指導者派遣や各国の合気道組織・団体による積極的なセミナーや交流活動、国際交流基金による指導者派遣、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊、シニア海外ボランティアによる指導派遣なども活発になっています。